ひみつのかいだん

2016年7月19日
母方の家に従兄弟たちと集まったある夏の日のこと。

大きくて広い家の2階で遊んでいて、ずっと壁だと思っていた場所が引き戸になっていたことに誰かが気づいた。

中は薄暗く、螺旋状になった階段が下に続いていた。

「えッ、何これ!? ひみつの階段があった!!」と、興奮する僕たち。

おそるおそる幅の狭い階段を1列になって下に向かうと・・・その先にはカーテンの引かれた部屋?が。

先頭の子がそーっと開けるとそこは、祖父の部屋の奥、大広間の横の小さな、書斎のようになっている部屋だった。

その場所には普段近づくことがなかったから、従兄弟たちの誰もがその存在に気付かなかったのだ。

居間にいた母たちのところに走って戻り、「ひみつのかいだんがあった!!」と報告したら、「あんたら今まで知らんかったがけ?」と返事があった。

あのときのドキドキは今も忘れられない。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索